初めてのはんこ講座入門編 Vol.03『朱肉の種類は何を見るか?』

初めてのはんこを購入される方向けにはんこアドバイザーの五代目がはんこについてご説明させてもらいます。
初めてのはんこ講座
今回は入門編vol.03です。 そもそも『朱肉には種類がある』何かというお話です。

この記事の内容

1.スポンジ朱肉(速く乾く朱肉)は朱肉とは名ばかり
2.本物の練り朱肉
3.中国の朱肉は天然もの(印泥)

1.スポンジ朱肉は朱肉とは名ばかり

銀行や役所へ出向くとカウンターに置いてある黒い蓋の朱肉、あれがスポンジ朱肉です。朱肉がすぐに乾くので使いやすいですが、その中にはインキを含んだスポンジが入っており、はんこと接する部分には朱色の布が被せてあります。

この中身は朱色のインキ、朱肉とは名ばかりだったのです。インキには化学性の薬品が入っており速乾性のインキ(顔料系)や印影が長持ちするインキ(染料系)の二種類になります。このインキ朱肉を使いはんこが天然素材のものならば、使っていても問題ないですが樹脂(見た目にプラスチック)で出来たはんこは、稀に変形することもあります。※変形や朱肉が材料に染み込まない様にするには、まめに朱肉を綿の布などで拭き取ることをオススメします。
シャチハタスポンジ朱肉


2.本物の練り朱肉

先ほどのスポンジインキの他に日本製の練り朱肉があります。よく本物の朱肉と言われる『練り朱肉』この朱肉の中にはひまし油・藁(わら)や色を際立たせる効果がある赤い色の染料を用意しています。天然の素材が主原料になっており、天然に素材を使う故に四季に応じてメンテナンスが必要になります。夏場なら油が表面に浮いてきたり、冬場なら油気が内部に潜ることから固く捺印がしにくくなります。

朱肉が固くなった場合は、金属のヘラ(バターナイフ)など硬いヘラで朱肉の上下を入れ替えてあげることで中の油が万遍なく行き渡り、また使いやすい状態に戻ります。
練り朱肉


3.中国の朱肉は天然もの(印泥)

朱肉の中でもドロっとしたベタベタの朱肉を見たことがありますか。そう、落款印など趣味の印を捺印する際に使うアレが『印泥』です。よもぎを乾燥させた「もぐさ」と中国でしか取れない「珠砂」を合わせて作られます。最近では多くが人工的に水銀と硫黄を合成した珠砂を使っているのだが印泥の殆どは中国で製造されています。

印泥も冬は固く、夏は軟らかくなることが多く湿度や乾燥に弱くデリケート。そのため乾燥や湿気が気になる場所には置かないように注意が必要。
中国の印泥

中国の印泥

当店でも練り朱肉はネットショッピングで購入することが出来ます。また、実店舗では印泥をご用意しております。

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次回、Vol.04は『文字のデザインについて』について
乞うご期待です。

公開日2014年5月
リライト2019年11月

金沢のはんこ屋ー五代目